※ドラマ『VIVANT』第13話までのネタバレを含みます。
『VIVANT』を見ていて、「長野専務と太田さんって結局どういう関係?」「なぜドラムまで太田さんを気にしているの?」と混乱した方もいるのではないでしょうか。
3人の関係をかなり簡単に整理すると、長野専務と太田梨歩には過去から特別な関係があり、現在のドラムは太田に好意を寄せているという構図です。
恋愛感情だけで矢印をつけるなら、現時点では「ドラム→太田→長野専務?」と見るのが分かりやすいでしょう。
ただし、長野と太田については少し注意が必要です。
シーズン1では「不倫関係」として扱われましたが、第13話まで見ると、それだけでは説明できない信頼関係も見えてきました。
太田と黒須の関係についても、恋愛と断定できる段階ではありません。
そこで今回は、長野専務・太田・ドラムの関係をシーズン1から順番に整理します。
①長野専務・太田・ドラムはどんな人物?まず基本を整理
■①長野利彦は丸菱商事の専務
小日向文世さん演じる長野利彦は、丸菱商事の専務です。
乃木憂助にとっては会社の上司にあたる人物で、シーズン1から意味深な描写が多くありました。
防衛大学校を卒業している一方、その後の経歴には空白期間が存在します。
この経歴などから、シーズン1では公安から別班との関係まで疑われました。
さらに大きな疑惑となったのが、丸菱商事に勤務していた太田梨歩との関係です。
長野は公安の取り調べを受けた際、太田と不倫関係だったと説明しています。
そのためシーズン1だけを見ると、長野は「部下の太田と不倫していた専務」と整理できます。
ただし、後述するように2人の関係はそれだけでは説明しにくい部分があります。
■②太田梨歩は天才ハッカー「ブルーウォーカー」
太田梨歩は、もともと丸菱商事の財務部に勤務していた女性です。
しかし、その正体は世界的にも知られる天才ハッカー「ブルーウォーカー」でした。
シーズン1の1億ドル誤送金事件にも関係しています。
ただし太田が自分の意思でテロに協力していたわけではありません。
テントのモニターだった山本に正体を知られ、脅迫されていました。
山本の指示によって丸菱商事へ入り、誤送金を実行するためのシステムを作らされていたのです。
その後、太田は別班側に協力します。
乃木や黒須の作戦を、その圧倒的なハッキング能力で支える重要人物となりました。
第2シーズンでも、その技術力を生かして別班の任務に関わっています。
■③ドラムは野崎を支える協力者
富栄ドラムさん演じるドラムは、もともとバルカで野崎を支えていた協力者です。
驚異的な身体能力を持ち、日本語を理解できます。
自身は言葉を発さず、スマートフォンの音声を利用してコミュニケーションを取るのも特徴です。
シーズン1では野崎と行動を共にする場面が中心でした。
そのため、長野専務と太田の関係に直接入り込んでいた人物ではありません。
第2シーズンになって、太田との距離感が新たに注目されるようになったと考えると分かりやすいです。
▼3人の基本的な立場▼
- 長野利彦=丸菱商事の専務で、太田の元上司
- 太田梨歩=元丸菱商事社員で、天才ハッカー「ブルーウォーカー」
- ドラム=野崎の協力者として活動してきた人物
②長野専務と太田は不倫関係だった?シーズン1を整理
■①シーズン1では「不倫関係」として浮上した
長野と太田の関係が最初に問題となったのは、丸菱商事の誤送金事件です。
公安は太田の周辺を調べる過程で、彼女と接触していた人物を洗い出します。
そこで浮上したのが長野でした。
長野は太田へ秘密裏に連絡を取っていました。
しかも通常の社内メールなどではなく、フリーアドレスなどを使い、接触を隠すような行動を取っていました。
当然、公安から見れば非常に怪しく映ります。
太田が誤送金事件に関与していたため、「長野こそ黒幕ではないか」という疑惑まで生まれました。
しかし長野本人は、太田との関係について不倫だったと説明します。
シーズン1では、この説明によって少なくとも表向きの関係が示されました。
▼シーズン1で確認できること▼
- 長野と太田は丸菱商事の上司と部下だった
- 2人は会社に隠れて個人的に接触していた
- 長野は公安に対して太田との不倫関係を説明した
- 太田側にも長野を頼ろうとする意図があった
そのため「2人には何の関係もなかった」という整理はできません。
少なくとも、会社の専務と一社員というだけではない個人的な関係が存在していました。
■②太田は最初から長野を好きだったわけではない?
ここが2人の関係を理解する重要なポイントです。
太田は山本に弱みを握られていました。
自分がブルーウォーカーであることを知られ、山本から脅迫されています。
その状況で太田は丸菱商事へ入社させられました。
つまり彼女は、会社で普通に働いていただけではありません。
山本という危険な人物の支配下に置かれていました。
そんな太田にとって、会社の最高幹部クラスである長野は大きな存在です。
シーズン1では、太田自身の言動からも、当初は長野の立場を利用して自分を守ろうとした可能性が読み取れました。
つまりスタート地点は、純粋な恋愛感情だけではなかったと考えられます。
「専務である長野に近づけば、自分を守ってもらえるかもしれない」という思惑があった可能性です。
しかし問題は、その後です。
長野が実際に太田を気に掛け、太田側も長野に特別な感情を持つようになった可能性があります。
第13話まで見ると、単なる「利用する相手」だけではなかったように感じられる描写も出てきます。
■③「不倫」という言葉だけでは説明しきれない
シーズン1の時点でも、長野と太田の関係には不可解な部分がありました。
公安に不倫関係だと説明したのは長野側です。
一方、太田側からは長野との関係について、もう少し複雑なニュアンスが示されていました。
そのため視聴者の間では以前から、「本当にただの不倫だったのか」という疑問がありました。
もちろん、そこから「不倫自体がすべて嘘だった」と断定することもできません。
第13話までを踏まえると、少なくとも2人の間には、表向きの不倫という説明以上の信頼や情があった可能性を考える余地があります。
▼長野と太田について考えられる見方▼
- 実際に男女として好意を持っていたという見方
- 最初は太田が長野を利用するつもりで接近したという見方
- その後、長野が太田を守る中で本当の信頼関係が生まれたという見方
この3つは必ずしもどれか一つだけが正解とは限りません。
「利用するために近づいたが、その後本当に大切な存在になった」という流れも十分考えられます。
③長野専務は太田を守っていた?2人の本当の関係を考察
■①長野にとって太田は単なる部下ではない
長野と太田の関係を考えるうえでは、「長野は太田をどう思っていたのか」も重要です。
2人が秘密裏に接触していたこと自体は確認されています。
長野が公安から疑われる原因にもなりました。
それでも長野は太田との関係を認めています。
さらに太田側にも、長野を頼りにしていたことがうかがえる描写があります。
そのため長野にとって太田は、単なる大勢いる社員の一人ではなかったと考えるのが自然です。
恋愛感情だったのか、庇護したいという気持ちだったのか。
そこまで完全に分けることは難しいものの、特別な存在だった可能性は高いでしょう。
■②太田の側にも長野への情が残っている?
第2シーズンで気になるのが、太田側の反応です。
長野の話題になったときの太田を見ると、完全に「過去のどうでもいい相手」と割り切っているようには見えません。
ここから、太田には現在も長野への感情が残っているのではないか、という見方があります。
ただし、これをすぐ「今でも恋愛感情がある」と断定するのは難しいです。
恩義、信頼、申し訳なさ、恋愛感情など、複数の感情が混ざっている可能性があります。
太田は山本によって非常に苦しい状況へ追い込まれていました。
そんな時期に自分を守ろうとしてくれた人物であれば、その存在が特別になるのは不自然ではありません。
したがって現時点では、太田の心の中に長野が今も特別な人物として残っている可能性があるくらいに整理するのがよさそうです。
■③第13話で見えた「プラトニック」の意味
第13話までのやり取りによって、長野と太田の関係については、シーズン1の「不倫」という一言から受ける印象とは少し違うものが見えてきました。
少なくとも、単純な肉体関係だけを目的にした関係だったとは考えにくくなっています。
むしろ重要なのは、2人の間にどのような信頼があったのかという部分でしょう。
長野が太田を守ろうとし、太田も長野を信頼していた。
その結果、周囲から見れば不倫に見えるほど親密な関係になった可能性があります。
ただし、2人の関係のすべてが公式に細部まで説明されたわけではありません。
そのため「実は最初から恋愛関係ではなかった」とまで断定するのも避けたほうがよいでしょう。
現段階では、不倫という表面的な説明よりも精神的なつながりが重要だったと見るのが一つの解釈です。
④ドラムは太田が好き?いつから好意を持っていた?
■①シーズン1では恋愛関係として描かれていない
では、ドラムはどこから入ってくるのでしょうか。
ここはシーズン1と第2シーズンを分けて考えたほうが分かりやすいです。
シーズン1のドラムは、基本的に野崎の協力者として行動していました。
太田は日本で誤送金事件に巻き込まれ、その後は別班へ協力しています。
そのため、シーズン1でドラムと太田が恋愛関係に発展していたという描写は確認できません。
「シーズン1から付き合っていた」という関係ではないのです。
一方、ドラムはブルーウォーカーという存在について知っていました。
太田がその本人だと判明したことで、少なくとも彼女の能力を知るきっかけはありました。
第2シーズンでは、そこから人間関係が広がったと考えられます。
■②第2シーズンではドラム→太田に見える
第2シーズンになると、ドラムが太田を意識しているように見える描写が出てきます。
そのため視聴者目線では、ドラムが太田に好意を寄せていると受け取るのが自然でしょう。
ただし、重要なのは太田側です。
太田が同じ強さでドラムへ恋愛感情を返しているとまでは、まだ明確ではありません。
つまり現段階では「ドラム↔太田」という両想いより、「ドラム→太田」と整理したほうが安全です。
ドラムにとって太田は気になる女性。
しかし太田の気持ちは、まだ完全にはドラムへ向いていない可能性があります。
■③ドラム→太田→長野という構図?
ここまでを恋愛感情だけで単純化すると、かなり分かりやすくなります。
▼第13話時点の恋愛関係を単純化すると▼
- ドラム → 太田:ドラム側の好意がうかがえる
- 太田 → 長野:現在も特別な感情が残っている可能性
- 長野 → 太田:過去から太田を大切にしていた可能性
そのため、視聴者目線では「ドラム→太田→長野」という三角関係のようにも見えます。
ただし、一般的な恋愛ドラマの三角関係とは少し違います。
太田と長野には過去の事情や信頼関係があります。
ドラムの好意は、それより後から加わったものです。
つまり3人が同じスタートラインで太田をめぐって恋愛しているわけではありません。
「太田の過去に長野がいて、現在そこへドラムの恋心が加わった」と考えるほうが近いでしょう。
⑤黒須も太田が好き?さらに複雑になる恋愛関係
■①太田と黒須にはシーズン1から接点がある
3人の関係を考えるとき、もう一人忘れられないのが黒須駿です。
黒須は別班員であり、乃木の相棒です。
太田が別班に協力することになってから、黒須とは直接接点を持っています。
シーズン1では、乃木と黒須が太田に協力を求めました。
太田はブルーウォーカーとしての技術を使い、別班の作戦をサポートします。
つまりドラムよりも、黒須のほうが太田と仕事上の関係を築いた時期は早いです。
そのため第2シーズンで太田が黒須を気にする様子があっても、そこには仲間としての心配や信頼も含まれていると考えられます。
■②太田→黒須は恋愛感情なのか?
太田が黒須を気にしているように見えるため、「太田は黒須が好きなのでは?」と感じる人もいるでしょう。
ただ、第13話までの情報だけで恋愛感情と断定するのは難しいです。
黒須は太田が別班に協力するようになった過程で関わった人物です。
危険な任務を共にする仲間でもあります。
そのため心配していること自体は、恋愛以外でも説明できます。
現段階では、太田と黒須には信頼関係があるが、それが恋愛へ発展しているかは不明と整理するのが安全でしょう。
■③実は太田を中心に人間関係が広がっている
こうして整理すると、第2シーズンでは太田がかなり面白い位置にいます。
長野とは過去からの特別な関係があります。
ドラムからは好意を寄せられているように見えます。
黒須とは別班の任務を通じた信頼関係があります。
つまり太田は単なる「天才ハッカー」というだけではありません。
複数の主要人物をつなぐ存在にもなっています。
| 人物 | 太田との関係 |
|---|---|
| 長野専務 | 元上司。過去に不倫関係と説明されたが、強い信頼関係も感じられる |
| ドラム | 第2シーズンで太田への好意がうかがえる |
| 黒須 | 別班任務を通じた仲間。太田が気に掛けているが恋愛かは不明 |
| 乃木 | 太田の能力を別班の任務で必要としている |
この中で現時点で特に恋愛的な要素が強いのが、長野とドラムです。
黒須については、今後の描写によって意味が変わる可能性があります。
⑥まとめ:専務・ドラム・太田の関係は「ドラム→太田→長野」?
■①現時点で確認できる3人の関係
長野専務・ドラム・太田の関係を整理すると、まず確定している事実と恋愛的な解釈を分ける必要があります。
▼確認できている事実▼
- 長野と太田は丸菱商事で上司と部下だった
- 2人は会社に隠れて個人的に接触していた
- シーズン1で長野は太田との不倫関係を説明している
- 太田は天才ハッカー「ブルーウォーカー」だった
- 太田は山本に脅され、誤送金事件へ関与させられた
- その後、太田は別班の任務に協力している
- ドラムは野崎側の協力者として活動してきた
- 第2シーズンでは太田とドラムの関係にも注目される描写がある
つまり長野と太田は、もともと同じ会社で知り合った関係です。
一方のドラムは、太田がブルーウォーカーとして別班や公安周辺の人物とつながった後に、関係が生まれた人物と整理できます。
■②恋愛関係だけなら「ドラム→太田→長野」が近そう
そして気になる恋愛面です。
第13話時点の描写から単純化するなら、「ドラム→太田→長野」という見方が一番分かりやすいでしょう。
ドラムは太田を意識しているように見えます。
一方の太田は、長野を完全な過去として割り切っているようには見えません。
長野側も太田を単なる元部下以上に気に掛けていた可能性があります。
▼現時点での関係を考察すると▼
- ドラム → 太田:好意を持っているように見える
- 太田 → ドラム:同じ強さの恋愛感情があるかはまだ不明
- 太田 → 長野:現在も特別な感情が残っている可能性
- 長野 → 太田:過去から守ろうとしていた可能性
- 太田 ↔ 黒須:信頼関係はあるが恋愛関係かは不明
ただし、「太田は長野が好きだからドラムに興味がない」とまで断定できる材料はありません。
太田自身の感情がまだ明確に言葉で説明されていない部分もあります。
■③長野と太田は「ただの不倫」で終わらない可能性
3人の中で特に注目したいのは、やはり長野と太田です。
シーズン1では「不倫」という説明で一度処理された関係でした。
しかし第2シーズンで長野と太田が再び重要人物として登場したことで、2人の過去にも改めて意味が出ています。
太田は最初、長野の立場を利用して自分を守ろうとした可能性があります。
しかし長野が実際に太田を守ろうとしたことで、そこに本当の信頼や情が生まれた。
そう考えると、2人の関係が「不倫」という一言だけでは説明しにくい理由も見えてきます。
一方、ドラムはそんな過去を持つ太田に現在好意を寄せているように見えます。
そのため今後、ドラムが太田の過去をどこまで知るのかも気になるところです。
そして黒須への太田の反応まで含めると、恋愛関係はまだ完全には固まっていません。
第13話までの段階では、「ドラム→太田→長野?」を基本形として見つつ、太田自身が最終的に誰へ気持ちを向けるのかは未確定。
これが3人の関係を理解するうえで、一番分かりやすい整理ではないでしょうか。
